職務経歴書を作成する上でこれまでの情報と多少重複する部分もありますが、ちょっとした大切な情報をお伝えしておきます。
直近のキャリアが勝負のポイント
これまで職務経歴書の書き方として、通常は入社時から時系列的に職歴を記載していくのが一般的であると申し上げましたが、できましたら、直近の経歴、つまり今現在、あるいは前職の職歴から順番に過去へ遡って入社時点までというスタイルで記載することが良い書き方であると言えます。
結論から申しますと、過去の経歴を強調するのではなく、やはりあなた自身の直近のキャリアが勝負のポイントとなりますので、職務経歴書ではその部分を特にクローズアップして書くようにしましょう。
これはもしあなた自身が採用担当者の立場に立ってみると納得していただけるのではないかと思いますが、たとえば、あなたの過去の経歴が業界にその名を轟かせているほどであれば話はまた別ですが、採用担当者はこの書き方であれば、過去の古い経歴より今現在、あるいは直近までどのような職歴で現在に至っているのかがすぐに判断できますし、多くの場合、直近の仕事が現在のあなた自身にとっていちばん得意なキャリアであるはずだからです。
また、当然のことながら企業側があなたを即戦力として採用することを考えた場合、何年も前に経験したキャリアは技術職で言うならば、今や過去のものでしかなく、現状の技術についていけるのかどうかも未知数ですし、いわゆるあなたの「昔取った杵柄」でのキャリアではやはり不安視せざるを得ないのです。
あなたの強みをクローズアップする
また職務経歴書に何でもかんでも事務的に職歴を記載することは避けてください。
この書き方ですと、職務経歴書が何枚必要になるか検討もつきませんし、その膨大な、まるであなたの伝記のような職務経歴書を前にして採用担当者がどのように思いますでしょうか。
何度も申し上げておりますが、職務経歴書はあなたの最も強みのある技術領域や専門領域をクローズアップ、つまりその部分をより重点的に書くようにしなければなりません。
不得意なキャリアは記載しないことも大切
なお、これは案外見過ごされがちなことですが、注意していただきたいポイントがあります。
職務経歴書の内容量や字数稼ぎのために、前職の入社の頃に勉強した事柄やキャリアが浅いもの、また興味がそれほどでもなかったものや、あなたが不得意なキャリアは、たとえ職務上、経験しているからということであっても、簡単に流す程度に記載するか、あるいはいっそのこと記載しないということでも良いということです。
それは、おおよそお分かりかと思いますが、このように浅い知識の部分について経験しているように書くと、そのことを面接時に質問や説明を求められたりした場合に命取りになりかねません。
もし、せっかく面接までたどりつけたのに、あなたにとって不得意な記載事項について質問されたらどうしますか? 面接というものはあなたが書いた職務経歴書を元に面接担当者が質問をしますから、あなたにとって質問されると少々不安なことについては、職務経歴書にあえて書かないようにすることが鉄則です。
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